親愛なるキルギスの皆様へ
1.3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生しました。今回の地震はマグニチュード9で、1000年に
1回発生するかしないかという予想もできない規模の自然災害で、津波による被害もこれまで経験したこと
がない大きなものでした。まだ最終的な被害の規模は分かりません。今回の自然災害のため福島の原発
に支障を来しましたが、関係者は被害を最小限に留めるべく献身的に活動しております。
在日キルギス人に負傷者等が出なかったことにほっとしています。日本の情況に関する適切な情報を得る
ためには「首相官邸災害対策ページ」、原子力安全・保安院HP、また、外務省HPにおける各種発表を
参照して頂ければ幸甚です。
2.今回の東北地方太平洋沖地震では多くの国々及び国民、国際機関から多大な支援を受けています。
日本人はこれらの支援に対し、心から感謝しています。すべての支援を受け入れるのが理想ですが、交通手
段等の受け入れ態勢が極めて限られている中で、不本意ながらせっかくの支援申し入れに対応できないケ
ースが多々ありました。
3.キルギスからは、今次地震に際して大変迅速かつ心のこもった支援を頂いております。地震が発生した3
月11日、電話でオトゥンバエヴァ大統領から私に今回の自然災害に対し、弔意の表明と支援の申し出があ
りました。キルギスは中央アジアで最初に支援を申し出てくれた国です。そして3月18日、2.5トンのキルギス
のミネラル・ウォーターが日本の羽田空港に到着し、翌19日には宮城県に搬送されました。実際に物的支援
を実施してくれたのも、中央アジアではキルギスが最初の国でした。心から感謝致します。
4.3月12日にはFacebookやTwitterの呼びかけで、若者を中心とした約400人が大使館前に集合し、献
花する等、今次地震に対して弔意が表明されました。アタムバエフ首相、ケルディベコフ議会議長、閣僚、与
野党の国会議員、財界関係者、学術関係者、文化・スポーツ関係者、年金生活者、若者等、幅広い層
の方々が弔意を表明してくれました。また、キルギス政府、企業等の法人、各種団体、市民、及びキルギス在
住の外国人の方々等から支援の申し出や義援金を多く頂いております。皆様から頂いた貴重な義援金は、
適切且つ迅速に日本赤十字に送金し、被災者の義援金として使用されます。
5.今回の痛手を一刻も早く克服すべく、日本国民は一体となって日本の再建に向けて立ち上がります。日
本及び日本国民は今回のキルギス国民のご厚意を永遠に忘れることはありません。
キルギスの皆様、今回の東北地方太平洋沖地震では、本当に有難うございました。