海外安全対策情報(平成25年1月~3月)
1.社会・治安情勢
(1)1月5日、キルギス南部(バトケン州)のウズベキスタン領飛び地であるソフ地区において、キルギス側国境警備隊員とソフ地区住民との衝突が発生し、翌6日には、キルギス人住民数十人が、一時ソフ地区住民らに人質に取られる事案が発生した。その後、人質は無事解放されたが、南部地域では以前より民族間での対立が続いており、情勢は依然として不安定である。
(2)平成23年11月25日付で、当国を含めた中央アジア5カ国に対し、外国人に対する誘拐の脅威に関する我が国の渡航情報(スポット情報)が発出され、現在も有効となっている。
(3)首都ビシュケク市や南部ジャララバード州等では、昨年10月にホワイトハウス前において身柄拘束された、3名の共和国議員の身柄解放を求める抗議集会が頻発しており、特に3月からは、その規模、回数が増加しており注意を要する。
2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
殺人、強盗等の凶悪事件が散見される他、空き巣、公共交通機関やバザールでのス リ、置き引き等の窃盗事件が日常的に発生している。日本人は特に路上強盗、窃盗、また官憲による賄賂の要求等に注意を要する。
(1)殺人・強盗等、凶悪犯罪の一例
ア 1月11日夜、南部オシュ市内の路上において、帰宅した男性1名が、自宅前で数名の男から銃撃を受け即死した。
イ 1月25日未明、ビシュケク市北東部に位置するアパートにおいて火災が発生し、 焼け跡から女性及び女児の遺体が発見された。遺体にはそれぞれ刃物による切創痕又は絞首痕が認められ、何れも殺人事件であると断定された。
ウ 2月27日午後4時頃、ビシュケク市南部の公園内において、男2名によるトラブルから双方による銃撃戦に発展し、1名が即死、もう1名が足を負傷した。
(2)邦人被害
認知していない。
3.テロ・爆弾事件発生状況
(1)テロ事件
認知していない。
(2)爆弾事件
認知していない。
4.誘拐・脅迫事件発生状況
認知していない。
5.日本企業の安全に関する諸問題
キルギスでは、1999年8月に南部バトケン州において、邦人4名が過激派武装勢力により誘拐されている。また、上記1.(2)のとおり、中央アジア地域では現在外国人を対象とした誘拐の脅威があり得るため、注意を要する。
なお、中央アジア5カ国には別途「危険情報」が発出されていますので、その内容にも十分ご留
ください。また、誘拐対策に関しては、パンフレット「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」も併せて
ご参照ください
(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載)。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせは除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省海外安全相談センター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(携帯版)
ホームページ: http://www.kg.emb-japan.go.jp
引き続き,大使館等から連絡を受けられる体制を維持していただけますよう,
在キルギス共和国日本国大使館
所在地:ビシュケク市ラザコヴァ通り16番地
16, Razzakova Str., Bishkek, 720040, Kyrgyz Republic
電話番号:(0312)300050 / 300051 FAX:300052
緊急連絡先(休日・夜間):(0555)775319